外食に行くとテーブルが高いのに椅子が低かったり、逆に椅子がテーブルに対して高すぎて座り心地が悪い時ありませんか?
昨日フラッとランチをしに立ち寄ったカフェでの出来事。新しくないお店で、内装もオープン当初から手を入れてない感じ、テーブルのレイアウトもお店の方が考えて配置している雰囲気(プロが考えてない感じ)のお店でした。そしてテーブルと椅子の高さが合ってない!少し前にもおいしいパスタのお店で同じようなことがあったのですが、テーブルと椅子の高さが合ってなく、食事がしにくいケース、これ本当に残念です。
回転率を重視するラーメン屋さんなど、背もたれを低く、座面を硬めにして滞在時間を短くしている場合もありますが、テーブルと椅子の高さが合わずに居心地の悪い客席は作らないのが原則!
このテーブルと椅子の高さの差が適切であれば居心地の悪さは感じません。そのテーブルと椅子の高さの差のことを「差尺」といいますが、この数値をしっかり抑えておけば、自宅のダイニングも居心地の良い高さに調整できますよ。
まずは基本。
テーブルの天板までの高さと椅子の座面までの高さの差「差尺」。理想的な「差尺」の目安となる計算式があるんです。
それは、「座高÷3-2cm」です。
ちなみに、座高は身長×0.55で計算できます。
う~ん、計算面倒!だなと思いましたね。
実はこんなに面倒な計算しなくても、一般的に差尺は27cm~30cm程度がよいと言われています。一般的な目安ですよ。自宅の場合、ご家族の中でも身長はバラバラですし、お店の場合は、家族以上にお客様の身長はバラバラですのであくまでもざっとした目安だとお考えください。
ちなみに昨日のカフェの場合、椅子の座面は45cm程度でテーブルの高さは65~67cm程度だったので、差尺は20cm程度。目安の差尺よりもかなり小さい値ですね。差尺が小さいとどうなるのかというと、チェアの座面が高いので、顔からテーブルまでの距離が遠くなってしまいます。
この姿勢だと食事や作業をするとき前かがみにならなければならず、姿勢が悪くなり、かがんだ状態で食べ物をとるので、おいしさはもちろん半減。
先日行ったパスタ屋さんの場合なんか、パスタはすごく美味しかったのにこの「差尺」が小さくて美味しさ半減、正直もう一度行く気になれません。美味しいけど、口だけはおいしくいと感じているんですが、お腹にはよくないんですよね。食後に気持ちよく美味しかった!って感じがしない・・・お店の人たちは客席に座って食事をとってみなかったのでしょうか。
ちなみに日本人にとって最もしっくりくる高さは、
テーブルの天板までの高さ・・・70cm
イスの座面の高さ・・・42cm
テーブル天板からイスの座面までの差・・・28cm
一般的に売られている家具もだいたいこの高さのものが多いですね。ダイニングテーブルとチェアがセットではない場合、「差尺」をチェックして快適な高さに調整してあげましょう。テーブルや椅子の高さを調整するには、ホームセンターなどで家具の脚に貼るフェルトなどを使って調整するとカンタンですよ。